ロンドンオリンピックがいよいよスタートしましたね!開会式は、こちらの時間で、朝の7時からの放送、実際には8時に近い時間でしたから、日本では午前5時!うちの母は、早起きして最初から見たと言っておりました。イギリスらしい演出でしたね。ジェームズボンド、エリザベス女王、ミスタービーン!そして最後のポールマッカートニーのHey Jude.その歌を歌うポールの姿をみながら、いつしかルネのことを考えていました。
これは、オリンピックが来るたびに、胸が少しだけツンと悲しくなることに関係しています。1976年のモントリオールオリンピックの公式テーマ曲は、ルネの英語とフランス語での 'Welcome to Montreal'でしたが、当時の複雑な状況のために、メデイアから受け入れられず、その歌をテレビやラジオで流される事もあまりなく、そのような時に使われた歌は、別にコンテストで選び、流していたらしいです。ですから、ルネは、モントリオールオリンピックの開会式(また閉会式でも)この歌を披露することは、無かったのでした。このことは以前にこのことについてたくさん調べて、詳しく書いてありますので、興味のある方は、過去の記事をご覧になって下さい。またブログ「ミドリ色の屋根は永遠に」のkeiさんもこのテーマに関してたくさん記事を書かれているのでお読みくださいね。
また、この数日の間に、このルネのオリンピックテーマ曲についての状況などが書かれたサイトがあります。書いてある事は、私が調べたと同じ内容なようです。フランス語ですが、英語または日本語への翻訳サイトを使ってお読みいただけると思いますが、「ああ、これってしらなかった、そうだったのか!」という目新しい情報はなくて少しがっかりという気がしました。
モントリオールに滞在中には、もちろんこのオリンピック会場跡地に出かけ、この会場のどこかで、ルネは、あの歌を歌ったのだなあと胸をいっぱいにしてオリンピック会場のガイドのお兄さんのあとを歩いていたのでした。そしてその会場の空気を胸いっぱいに吸い込んで。。。その頃は、ルネが実際に歌わなかったことなど全く知らなかったのですから。。。だから、オリンピックの開会式を見るたびに、誰かがそこで歌を歌うたびに、私はルネを想うのです。
モントリオールオリンピックスタジアム
モントリオールオリンピック開会式
Golden Best Limited: Rene Simard
それから、ソニーミュージックオーダーメイドファクトリーのサイトで、ルネのcdのアンコールプレスのリクエストが行われているようです。買いのがしてしまった方にとっては、とても嬉しいことですね。リクエストがたくさん集まってアンコールプレスが実現できたら、また素晴らしいことだと思います。一人で一回だけリクエストができます。
さて、今週のメインの記事の予定は、モントリオールのルネのレコードの本拠地に出かけた内容でしたね。たとえモントリオール市内のレコード屋さんやセカンドハンド、チャリテイのお店をまわっても、ルネのこれまでのレコードをすべて購入できるということではありませんでした。みなさんもご存知なように、85年といえども、ルネは、もうすでにたくさんのレコードを出している長いキャリアをもっているベテランなのですから。
そこで私が考えたのは。。。先週もお話していたように ルネやナタリーのレコードの配給会社へ行く事!でした。レコードや、レコードジャケットに書かれてあることを見ていて、この配給会社の存在に気がついたのです。今思えば、どうしてルネの事務所に直接問い合わせをしたり、行ってみたりしようとしなかったのか、ちょっと不思議に思うのですが。。。その時の私は、ルネが日本にいる時よりも近い場所に存在しているのに、その場所には行きたくないというか、そっとしておきたいというような。。。そんな気持ちがあったのかもしれません。それは、きっと83年に会ったというか、「見た」ルネの姿や雰囲気が私をそうさせたのだと思います。ルネは、もう無邪気でかわいらしかったあの小さなルネではなく、そういう時代が終わって新しい世界で生きているのだという強烈な感じを胸にドーンと感じていたからなのだと思うのです。。。なんだか複雑そうな話ではありますが。。。今、こうやって自分のあの時の気持ちを分析してみようとすると、私の胸の中はこんな感じだったのだと思います。ふうう。。。説明するのはむずかしいですね。
とにかく、そのレコード配給会社は、「モントリオール大学からかなり遠かった!」「見つけるまでにすごく時間がかかった!」という記憶があります。事前に、電話もせず(たぶん)、そこへ行くまでの交通手段もよくわからないままに、とにかく出発して。。。バスに乗ったりしましたが、たくさん歩いた記憶もあります。しかも炎天下の中!探すのは、住所だけがたよりでしたから、その近くの住所までバスで行き、そこから歩いてどうにか探したのですが。。。きちんとした通りや人があるくところではないようなところも歩いていたような(えええ!なにをしていたのでしょうか。。。)人が歩くスペースもなくて車がビュンビュンはしっているところをガードレールにたすけられながらあるいたというか。。。とにかく住宅街とか街の中ではなく、工場地帯のような。。。そんなところを暑さでヒーヒーいって、汗を拭きながら、はやく見つけようと、一生懸命あるいていました。自分は、ここを歩いていたら一体どこへいってしまうのかと不安でしたけれど、最後はついにこの配給会社、Distribution Selectへ到着!
今もこの配給会社は存在しているようです。そして住所もかわっていないような気がします。そこでグーグルマップで自分が歩いたというか。。。モントリオール大学から徒歩でその会社までどのくらいで行けるか興味があり調べてみました。。。結果を見て下さい。。
ええ!なんと。。。車だと15分、徒歩で32分ぐらい。。。途中、歩道がありませんから気をつけることという注意もありました。うーん。。。85年当時と同じところなのでしょうか。建物を探したくてストリートビュー、イメージサーチもしてみましたが、同じ住所で同じ電話番号でレコード、cdなどを扱う大きなお店がありました。。。ミステリアスですね。。。でも、周りの様子、建物など、85年当時とはまったくちがっているようです。私が見た範囲では、建物は、結構こじんまりとしていてレコードをしまっておく草このようなものがあって、ロビーには、螺旋階段があり、その下に受付のデスクがあったり。。など。。うーん、とにかく、いろいろいっているよりもその時の写真をお見せした方が雰囲気が分かりますね。
Distribution Select
建物を入ってロビーを抜けると、すぐにこの受付のようなところがありました。ロビーのところには、螺旋階段があり、その辺りの壁に「ゴールデンデスク」などが飾られてありました。ルネのものではなかったと思いますけど。。。この写真のルネのレコードジャケットが飾られている壁の後ろにあるのがその螺旋階段の一部。ルネのレコードジャケットは、この時にとてもヒットしていたcomment ca vaというアルバムです。これは、前年の84年からヒットしていたアルバムで、その中でもとてもヒットしたこの曲comment ca vaで(アルバムと同じタイトル)ADISQ (Association du disque, de l'industrie du spectacle québécois
et de la vidéo) という、ケベック州で活躍する歌手、芸能、映画などで活躍する人で構成される協会(1977年に創設)から、Félix
Awardというレコード業界で活躍した人に贈られる賞を受賞しています。(過去の記事リンク)
comment ca va
comment ca va
ルネが一体何人のファンにキスされているか数えてみるのも面白いビデオです。。。!
Salut Capitaineという曲も、モントリオールでの思い出の曲ですが、これもこのアルバムに入っています。このアルバムに入っている曲は、みんな特別なのですが!シャンタル博士のサイトで聴いてみて下さいね。
ここに立っているのは、私なんですけれど、その当時カナダでも、とても人気のあったケアベアの顔をお借りしています。。。(笑)そしてその後ろの壁一面にあるのが、85年に発売されていたナタリーのアルバム' Nathalie Simard, Mes Amis Les Calinours' どちらかというと、このときは、ルネよりも断然人気のあったナタリーでしたから、このアルバムの飾ってある数もルネよりも多かったのでしょうか。。。このアルバムに入っていた曲は、ケアベアと歌う曲や、スヌーピーなどのとてもかわいらしい曲が沢山入っていました。先週の記事で書いた「ナタリーの村」というテレビ番組の中でもこのアルバムに入っていた曲をよく歌っていたようです。
最初の曲(アルバムのタイトルでもあります)がとても記憶にあって大好きな曲でもあります。ナタリーの曲は、日本のルネファンには、あまり聴く機会が少ないと思うのですが、デビューの頃から、よく聴いてみると、たくさんいい曲を歌っています。ルネが歌っていた曲を歌ったり、だれかの曲を歌ったり、オリジナルという曲はあまり無いのですけれど、ナタリーの声にどれもあっていて、ルネの妹として見るだけではなく、ほんとうに歌の才能のある人なのだなと思うのです。ルネの妹でなくても私はナタリーの歌が大好きです。
この曲、mes amis les calinoursを聴いて見て下さい。シャンタル博士のサイトからです。
このアルバムもルネのcomment ca vaももちろん購入させていただきました。もう、その時には持っていたと思うので、ここでは、買わなかったかもしれませんけれど。
ナタリーとルネのレコードジャケットの間でもう一枚撮っていただいた写真です。
私の腕と足の日焼けした色を見て下さい。すごいですよね。まっくろ!といっても言い過ぎではないような色です。このモントリオールへの旅、そして到着してから、ずっと炎天下、歩き回ったり、自転車で動き回っていたのですから。この写真を見ると、若くてすごく元気だったのだなあ。。。と思い出の中にまたもどることができるようです。
ここでは、一応自分のことを少しお話して(笑)。。ようするにルネのファンで日本から来ている事など。お水を頂いたり、お話を聞いていただいたりした後に、倉庫のようなレコードを保管しておくところに連れて行って下さって、ルネのレコードを思い切り探しなさいなどのようなことを言われて、探したのです。ここで見つけたレコードがなんだったのか覚えていませんが。。。(いつもですよね。。)とにかくナタリーのレコードも含めてたくさん探せたような気がします。お金は。。。もちろん払ったと思います(!)
よく覚えているのは、84年にナタリーが出していたアルバム、Chante Avec Nathalieのこと。これもすごくかわいらしい曲で、ナタリーがいろいろな物語のキャラクターについての唄を歌っています。最初にある曲は、Monsieur Fred Hamsterという曲なんですが、このフレッドという名前のついたハムスター(タキシードをいつも着ていて、帽子、ステッキなど、紳士てきなハムスター!)とナタリーが二人で歌うんです。そのアルバムを宣伝するために用意してあったナタリーとハムスターフレッドの等身大の固いカードボードでできたスタンドをいただいてしまったんです。すごい重いんですけれど。。どうやって大学の学生寮まで持って帰ったのか謎です。
photo@ebay
マリエルさんがアップしているナタリーとフレッドハムスターの唄です。かわいいですよ!ムッシューハムスター!
photo@ebay
このアルバムの中身です。中開のページがありました。かわいらしいでしょう?そしてピノキオ、ハムスター、そしてみつばちマーヤ、バーバーなどもいて、そのキャラクターたちの曲が入っているんです。
というわけで、なんとか学生寮に到着して、この「ルネのレコード探しのすごい冒険」の一日は、おわったのでした。 ルネのレコードがメインな一日のはずだったのに、この日は、やはりナタリーとハムスターフレッドのボードのせいで。。。ナタリー一色になってしまったようです。
冒険の一日、みなさまにも楽しんでいただけましたように!
では、また来週です。来週もモントリオールでのこと。また「冒険」がスタートするかもしれません。