Joyeux Noël! Have a Merry Christmas!
ジュワイユー ノエル!メリークリスマス!
今夜はクリスマスイブ(あ、もうクリスマスの25日になってしまっています!) クリスマスだからクリスマスにちなんだルネの情報か歌をとも考えましたが、夏のクリスマスシーズンを過ごす私のここ数日は、ケベックの深い深い雪の中でのクリスマスを夢に見たり、寒い日本で過ごしたかもしれないクリスマスとお正月のことを考えていました。寒い日本、雪。。。ルネ。。。では、この3つに関係したことを書こうと思います。それは、2009年の12月の寒い時期に初めて訪ねた京都の平野屋さんでのこと。平野屋さんには、今年10月に日本に帰った時にも2度目の訪問をさせていただいていましたが、2度目の事は来週あたりに書けたらなと思います。
なぜ平野屋?平野屋さんとは? ルネのファンのみなさまなら、京都の平野屋と聞けば、どんなところなのかすぐにおわかりになるでしょう。では、念のため、このポスターから。。。
忘れてはいませんでしたか、このポスター?これは、ルネのファーストコンサートのLPアルバムに付録?としてきたものでした。この毛氈が敷かれた縁台でお茶をすするポーズをしているルネ。この撮影がされた場所が京都の奥嵯峨野にある400年続くというお茶屋さん/鮎料理のお店である「平野屋」さんでした。えええ?この写真のルネって。。。この他にも見た事があるわ。。。という皆さんがいらっしゃるでしょう。この時に撮影されたルネの写真は、雑誌、そして日本でのルネのファンクラブ「メープルメイツ」が閉鎖される時に送られて来た「RENE 総集編」の会報の中でも紹介されていました。
これが「総集編」の会報で2ページ目で紹介されていたルネ。嵯峨野の竹林でヤブ蚊にさされて泣きべそをかいたというエピソードが当時の芸能雑誌平凡または明星で竹林の中のルネの写真といっしょに書かれていましたけど、この写真でもルネが腕を少し掻いていますね。笑。。では、平野屋さんの写真の前にその竹林のルネから見て行きましょう。
この画像の記事には、こう書かれてあります。
ルネ 京都の休日 「休日を京都観光ですごすルネ。嵯峨野の竹やぶをまわり、念仏寺の無縁仏に手を合わせ、茶店の縁台で日本茶をすする。情緒たっぷりの古都のたたずまいにすっかり見せられた様子。。。。(以下略)」撮影 村田憲治
ここに出て来た「茶店」というのが、今回の記事の「平野屋」さんでした。そしてこの竹やぶのルネのページの後に出ていたのが、この画像。私の大好きなルネの画像の一枚。日本に置いてある記事なのか、それとも持っていないのか。。よくわかりません。スクラップブックには糊づけしていない記事だとは思いますが。(ルネの多くの記事を糊づけしてしまっていたなんて、今考えると信じられません。。。)このとてもきれいに保存されている画像は、「ミドリ色の屋根は永遠にーRene Simard に首ったけ」 のブログを書いていらっしゃるkeiさんにお借りしました。本当に感動の一枚です。keiさんのブログでも、平野屋さんやルネの京都での様子を詳しく書かれていますので、お読みくださいね。keiさんも平野屋さんをたずねていらっしゃるとのことです。「ルネの京都の休日(前編)」
( 後編)
photo@ミドリ色の屋根は永遠に
四国の松山を早朝一番の特急に乗って、岡山に到着。そして新幹線で京都へ。京都に降り立ったのは、お昼少し前のこと。雪は降っていませんでしたが、とっても底冷えのする京都でした。帰りの夕方の東京行きの新幹線までの時間までの4、5時間を使って、長年の夢!だった平野屋さんへいざ出発!JR京都駅からJR嵯峨野線で、嵯峨嵐山駅で下車。そのあとバスに5分くらい乗って平野屋さんのすぐ上にある「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつでら)」に向かいました。(歩くと、30分くらいかかります。)いくらだったか忘れましたけど、安い料金だったと思います。
そして、すぐに平野屋さんへ!とは思ったのですが、せっかく来たので、「愛宕念仏寺」を見学することに。ここには、1981年から始まったという「昭和の羅漢彫り」で、一般の人たちによって彫られたというユニークな羅漢さまがたくさんいました。
では、私が撮った 羅漢さまの写真です。(ルネと平野屋の話は。。。すぐですからね。。。)
このような羅漢さまを観ていると、大きなカメラを抱えて防寒着できっちりきめた、二人のおじさまが私に話しかけてきました。
二人:一人で来ているの?
私:はいそうです。
二人: へえ、さみしくないの?
私:いいえ、かえって喜楽で楽しいです。
二人:へえええ。。。そうなんですか。じゃ、写真とってあげましょう。(私のカメラを渡して)ついでに一緒にも撮りましょう。
私:ありがとうございます。。。。
私とお二人のおじさまのうちのお一人(笑)
(とっても寒そうでしょう。。。)
二人:ここの羅漢さまをよく見てご覧。きっとあなた自身のような羅漢さまがいるはずなんだよ。
私:へえ、そうなんですか。じゃ、探しましょう。
私:いないなあ。。。。。いた!いたいた!あれですよ、私!
二人:どれどれ?
私:これです。猫を抱えている羅漢さま。
二人:苦笑
私:じゃあ、パートナーも探します。あ、いたいた!これ。あはは!
二人:。。。。
というわけで、この後も家族に似ている羅漢さまを探すことが続きました。愛宕念仏寺は、それほど大きくないお寺ですが、落ち着いていい感じのところでした。
さて、では、そろそろ本当の目的地である、このお寺のすぐ下にある平野屋さんへと向かうことになったのでしたが。。。大阪からやって来たというこのお二人もいっしょに是非行きたいということになり。。。(えええ。。。できることなら一人で行きたかった。。。でも、嫌だとも言えないし。。。)3人で平野屋さんへ。。。このお二人は、カメラが大好きで、大阪から京都へは度々出かけてくるそうです。お二人ともいい感じのおじさまで、いろいろとお話をしながら平野屋さんへと到着。私たちは、この写真の右側から降りて来ました。茅葺きの屋根に苔が生していい感じですね。
この写真にいるおじさまは、あの二人のおじさまには、まったく関係のない方です。通りすがりの観光客の男性だったと思います。平野屋さんのお客さまではなくとも、ルネも座ったこの縁台にちょっと座らせていただいて記念写真を撮るという観光客がたくさんいました。ルネが座った記念すべきところなのに。。。まあ、なんともったいないというか気軽な。。。という感じがいたしました。
私は。。。恐れ多くてすぐにこの縁台に座る事ができませんでした。。。あああ。。。この縁台をじっと見つめて、ルネの座っていたあのかわいらしい姿を想い描くだけでした。。。想い描くといっても、大阪からのおじさま二人と一緒でしたから、それほど長く夢想しているわけには行かず、障子のドアを開けて、すぐのところにある火鉢のある部屋へ。
歴史のある日常品のようなものがたくさん飾られていました。
お二人のおじさま。。。(笑)
本当なら、お昼ご飯を平野屋さんでいただきたかったのですが。。。時間もないし、一緒にいたお二人に悪いので、私もお茶(抹茶)としんこと呼ばれるお団子 などをいただきました。これは、あとで平野屋さんの女将さんにお聞きしたことですが、ルネもこのしんこのお団子を食べたそうです。このお団子に興味のある方は、しんこと呼ばれるお団子のところをクリックすると平野屋さんのサイトにあるお団子についての説明を読むことが出来ます。
そういえば、この時のルネの写真は、ファンクラブ、メープルメイツの1975年用のダイアリーというブックレットがあり、そこにも使われていました。ルネがお茶を注いでいる(ふり?)をして、そのお茶碗のよこにあるのが、たぶん「しんこ」団子だと思います。お団子のねじれ具合が少し見えるような気がします。。。
1975年 メープルメイツダイアリー(3月、4月のページより)
平野屋さんの女将さん
(2009年12月)
せっかく平野屋さんに来たので、恥ずかしいけれど、必ずルネのことを少しお話したいと思っていました。このお団子などを持って来て下さった女性に、女将さんとお目にかかりたいということをお話しました。そのあと、女将さんがやって来てくれて、勇気を出して「実は私が平野屋さんに来てみたかったのは、ルネシマールという人のファンなので。。。以下略」というお話に耳を傾けていただいたのでした。忙しいのに、女将さんは、とても親切にお話を聞いて下さって、私は、まるでルネに会ったかのように胸がいっぱいになってしまったのでした。すぐ横では、あの二人のおじさまが、興味深そうにというかわけがわからないというか。。。そんな感じで私たちの話を聞かされていました。
女将さんのお話によると、私のようなルネのファンが時々やってくることがあるそうです。私で3人か4人目とおっしゃっていました。でも私のような長話はしていないと思うのですけど。。。あのルネが座っていた縁台を見て、胸がいっぱいになり泣いてしまったというファンもいたそうです。「ルネってすごいんですね!もうすごく昔のことなのに、まだこれほど思われているなんて。。。平野屋のことをこうして今も思っていてくれるのは、本当に感謝です。」というのが女将さんのお言葉でした。
私:ルネのこと、まだ覚えていらっしゃいますか。
女将さん:ルネさんが(女将さんは、いつもルネさんとルネのことを呼んで下さっていました)撮影で来られた時のことは、細かなことは覚えていませんけど、 ルネさんがとっても可愛らしかったことを覚えています。
あの時は、この平野屋の暖簾(ルネの撮影の時の暖簾は、夏だったので、麻の暖簾でした) の背後でルネさんの撮影の様子をじっと見させてもらっていたんです。とっても可愛くて、着物がよく似合っていて。。。
私:平野屋さんでのルネの写真には、着物姿の女性がいたんですが、あの方はその当時の女将さんでしょうか。
女将さん:えーと。。。あの撮影の後、確かその記事が載った雑誌をいただいていたんですけど、どこへやってしまったのか、もうないので、よく分からないんですけど。。。
私:確か、40代後半か、50代前半ぐらいの女性でした。(この時、私のiphoneには、この画像があったにもかかわらず、そのことをまったく忘れていて、女将さんにお見せできないままでお話していました。。。)
女将さん:ああ。。。もしかしたら、私の母だったかもしれません。
私:ええ!そうなんですか。じゃあ、帰ったらさっそくこの画像をお送りいたします。
女将さん:ありがとうございます。
というようなお話をすることができました。平野屋さんの後、ルネも訪れた「化野念仏寺」にも行く予定でしたから、忙しい合間をぬってお話相手をしていただいた女将さんとお分かれする時間に。そして、ルネの座った縁台のところで、写真を一緒に撮りましょうということになり。。。
女将さんと私(猫の羅漢の顔をお借りしています)女将さんには、このブログで紹介することを承諾いただいています。
この写真を撮っていただいたのは、お二人のおじさまのうちの一人。この写真に写っているデイパックは、たぶんそのおじさまのものだったと思われます。。。(なにもルネが座った縁台のすぐそばに置かなくとも。。。笑)こうして見ると、ルネが座ったところから少しずれて座ってしまっていたようです。。。そして、ルネが座っていたときの画像と見比べてみると、ルネがいかに小ちゃかったかということがよく分かります。もっとも私は、平均的日本人と比べて、「大きい/身長がある」体格ですから、そう思うのかもしれませんけど。。。!
この後、女将さんとは、名前と連絡先の交換をして、握手とハグをしてお分かれし(女将さんがまるでルネのようでした!)、またの訪問をお約束をして、おじさまたちと化野念仏寺方面に足を向けました。
このあたりは、「嵯峨野鳥居本伝統的建造物群保存地区」となっているそうで、平野屋さんから嵯峨野駅までの道筋をゆっくりと歩くのは、気持ちがよかったです。貸し自転車もあるようですが、ルネの歌を聴きながら、嵯峨野駅から、胸をドキドキさせて平野屋さんへの散歩をするのがいいなと思います。そして、ゆっくりと一人で平野屋さんで、おいしいお豆腐と鮎の懐石料理をいただく。。。いいでしょう!?
京都には、この翌年2010年の7月にも仕事で出かけましたが、やはり奥嵯峨野まで足を伸ばすことができず、ゆっくり一人で、平野屋さんを訪問し、お昼ご飯をいただくことができたのが、今年の10月でした。紅葉には、まだ早くて、残暑?が残る暑い一日でした。そして、女将さんとの再会。お話もたくさんすることが出来ました。このお話は、化野念仏寺でのことと一緒に、次回ということにいたします。
フェイスブックでお話するケベックのルネファンによると、ケベックは今、雪が降り続けていてすごく寒いそうです。ルネは、その雪の中、家族とどのようにクリスマスの準備をして過ごしているのでしょうか。いろいろなプロジェクトを抱えていて忙しいということを聞いていますが、クリスマスのホリデーはどんなことがあっても家族と過ごすのがきっとルネでしょう。もっともクリスマスは、欧米の人にとっては、お正月のように家族でゆっくりと過ごす大切な時間というように扱われますから、これはルネだけに特別なことではないと思います。
クリスマスプレゼントも、日本の「お歳暮」的な感じで、今年お世話になった知人、友人、そしてもちろん家族へも贈り物をするという感じです。少なくともニュージーランドのクリスマスの贈り物はそのようであると思います。
そして、おいしいクリスマスランチ。大好きなのはデザートのスチームドプデイングというケーキ。ラム酒につけ込んだドライフルーツをいれたケーキ。長い時間をかけて味をつけ、そして長い時間をかけて蒸して完成させ、冷たいバニラクリームとクリーム(泡立てる前の生クリーム)カスタードクリームをたっぷりかけていただく。。。うーん。。まちきれません。
では、みなさま、メリークリスマス! ジュワイユー ノエル!
riko auckland