24.6.12

ルネの奇跡

先週の記事は、オルレアン島のルネが通っていたセントペトロニル教会について書きましたが、その教会で、1983年から6月から8月の間だけ催されている室内楽フェステイバルのコンサートについて、書き加えましたので、ご覧下さいね。



今週の記事は、少し「モントリオール1985年の夏休み」をお休みして、「ルネの奇跡」というテーマにしてみたいと思うのです。


「奇跡」という言葉が私の頭をよぎったのは、ついに私の手元にも届いたルネの「ゴールデンべスト リミテッド」のCDをヘッドホンで聴き始めたとき。13才のあの張りのあるボーイソプラノのルネの声、レコードの音をmp3に変えてitunesや、iphoneなどでいつも聴いていて、同じ声であるだろうと思っていたのに、きちんとデジタル化されてCDの入っているるルネの声は、私がいままで聴いていた声よりずっと幼い声で、一生懸命歌っているのが耳にビンビンと入ってきました。

 やっと届きました!


 ルネが帰ってきました!


 プラスチックカバーをはずして。。。



そして、先ず、荷物を開けたリビングのテレビとブルレイープレーヤーで「ミドリ色の屋根を。。。この時は、おおおお、ルネだわ!という感じで、泣いてはいませんでした。


ルネの歌声の中には、それだけじゃなくて、あの頃の想いでがたくさんたくさんつまっていました。そして、13才のルネの存在をどれほど恋しがっていたのか。。。というより、突然いなくなってしまったルネが、とうとう、13才の姿で帰ってきてくれたような感じがしたのです。時間が経つごとに、その感情が爆発!したのでしょうか、涙がこぼれてきて、あげくの果てには、嗚咽まで入る涙になってしまったのです。



ちょうどこの瞬間に「ミドリ色の屋根は永遠に〜ルネシマールに首ったけ」のkei さんが、フェイスブックでオンラインになっていて、この私の興奮と大感動の気持ちを聞いていてくれました。そして、自分のこの気持ちをほとんど同じような気持ちで受け止めてくれているルネ友さんがいてくれることもとても嬉しくてうれしくて。この気持ちを自分 だけで持っているだけでもそれは、とても嬉しくて特別な事だと思いますが、ルネをおなじような気持ちでずっと想ってきた人たちと、この嬉しさや喜びを話せるということは、その特別な気持ちが倍以上になるという感じですね。


そして、「ルネの奇跡」という言葉が胸と心と頭の中にいっぱいに広がってきました。keiさんにも言っていたのですが、ルネの才能、そして見いだされてケベックでデビュー、そのあと、縁があって日本にやってきて、東京音楽祭でグランプリとフランクシナトラ賞を獲得して、日本で2年ちょっとの間、たくさんの日本語での曲をレコーデングしたこと、コンサートやメープルメイツのファンクラブ、テレビ番組、雑誌の記事を通して、私たち日本のファンに多くの想い出を残してくれたこと、そして、ケベックに帰っても、ずっとずっと、どんなつらい事があっても、仕事をやめないで 私たちの前でがんばっていてくれること、51才の現在になっても、第一線で活躍、仕事人としても、家庭人としても、二人の子供の父親、そして夫としても尊敬できる人であること、(たくさん続きますね!)健康で明るく何事にもひたむきにがんばっている姿、そのすべてが「ルネの奇跡」であると実感します。




何よりも、日本で、多くのファンの心と胸の中に、しっかりとファンとしての強い気持ちを根付かせたルネ。そのファンたちがいっしょうけんめいリクエストして、購入予約して今回のルネのCDの発売を実現させたことも「ルネの奇跡」。


日本のファン、英語圏のファン、ケベックを中心とするフランス語圏のファンが、今、フェイスブックなどを通して、いっしょにルネについての想いでをお話ししたり、現在のルネの仕事を応援して、7月3日から開幕のミュージカルコメデイのために練習とトレーニングを絶やさないルネの様子をビデオで見たり、そのミュージカルを観に出かけたりすることをお話ししくれたりという交流がなされている事、これも「ルネの奇跡」。




ミュージカル「雨に唄えば」の台詞練習風景。そうです、赤のシャツを着て、リーデンググラス(老眼鏡とも呼ばれますが。。。!)をかけて真剣なまなざしでいるのがルネ!(笑)この練習風景は、下のyoutubeでご覧下さい。



Chantons sous la pluie - Lecture de la pièce 
ルネについて、話す事がこんなにあること、それも現在進行形のかたちで。たくさんのビデオ、cdでこれまでの「ルネの奇跡」を観る事ができること。


高校生だったとき、ルネが日本から消えた後、ルネが一体どうしているのか、なんとか知りたくて、ケベックのペンパルを探して、レコードアルバムを買ってもらったり、ルネにひと月に一度、手紙を書いたり、残っているルネファンとルネのためにファンクラブを作って会報を手書きで書いていたことなどなど。。。





自分の気持ちをなんとかルネに届けること、ルネの活躍をずっと見ていたくて、なんとかしたくても自分にできることは、限られていたあの頃。このことを考えると、あのとき、すごく時間がかかったり、お金がかかったりしたことが、現在では、インターネットを通して、すぐに、しかもほとんど無料でできてしまうこと、フェイスブックでは、いろいろなルネ友さんたちともルネだけでなく、個人的にもお友達になれて、家族やペットのことまで話がはずむこと。そして「ルネシマール」とグーグルして、このブログに来て下さるルネのファンの方達に向けて、このようにルネに対する気持ち、ルネの今のことなどをお伝えできること。これもすべて「ルネの奇跡」だと思います。



  
雨に唄えば」のオープニングが近づいてきました!プロモーション用のビデオです。下のyoutubeからどうぞ。



 Chantons sous la pluie - Comédie musicale présentée par Capital One 



 Chantons sous la pluie - Tournage de la pub télé 

このビデオでは、ルネの顔がすごくズームアップで出てきます(笑)そして練習の合間にこのミュージカルについて話すルネ。制作者(左から2番目の女性)から電話でこのミュージカルに出演依頼を打診されたとき、この仕事を最後までやれるエネルギーがあるかどうか考えたそうです!(同感...実は心配しています!)でも最後まで頑張れるようにトレーニングしてがんばってみよう!10年ぐらいステージに出ていなかったので、ステージに出るときは今だ!と思ったそうです。

数日前の夜のケベックのテレビ番組で、ルネが他の二人の共演者といっしょにライブでミュージカルで披露するタップダンスと唄を歌いました。熱が入っています!残念ながらこのビデオは、カナダ在住者のみが観ることができます。でもfacebookでなら、passion simardのページを通して観ることが可能です。ぜひフェイスブックのほうにいらしてくださいね。



 ルネの略歴の紹介とチケット購入のサイトのルネの写真。これは、もしかすると5年ほど前の写真かも(笑)。ミュージカルにもし行ける!という幸運なみなさんは、ここからチケットが購入できます。「雨に唄えば」チケット 携帯や携帯の目覚ましに利用できるリングトーンがダウンロードできるページは、ここです。ただし、ファイルをみてみると、m4aのままで、リングトーン用のm4rになっていないので、自分でm4rに換える必要がありますのでご注意ください。


2012年ー1974年=38年!この長い長い間、ずっとルネがこんなに好きだということも「ルネの大奇跡」!それも私一人ではなくて、日本にも、ケベックにも、それから英語圏にも、たくさんのルネファンがいるのですから。

ルネが直接知らなくても、ルネのことが好きになったことで、ファンになったことで、一人一人にいろいろな影響を与えたことも奇跡かもしれません。私だって、ルネのファンになっていなければ、今こうして日本を離れて生活していることはなかったかもしれません。

家族と離れて暮らしていることは、寂しいこともあるし、文化の違いも未だに感じることも多くて、自分の国で暮らしていないからだ!とネガテイブになることもあるけれども、それでも、ここでの暮らしのもともとの理由はルネにつながっていたこと。ここに来なければ会えなかった人、(猫!)ここでの家族、友人など、そして仕事と勉強、そうゆうかけがえのないものが自分の人生の中にあるのは、ルネのファンになったからこそなのだという気持ちがいつも胸の中にあります。


こんなことを、ルネのCDの歌声をヘッドホンですごく近くに聴きながら、考えて、それでまた感動の涙がこぼれるという繰り返しでした。。。


き‐せき【奇跡/奇蹟】
1 常識で考えては起こりえない、不思議な出来事・現象。「―が起こる」「けががなかったのが―だ」 2 キリスト教など、宗教で、神の超自然的な働きによって起こる不思議な現象。

( http://dictionary.goo.ne.jp/srch/all/%E5%A5%87%E8%B7%A1/m0u/)







miracle

noun
















mir‧a‧cle [countable]
1 something very lucky or very good that happens which you did not expect to happen or did not think was possible:

2 an action or event believed to be caused by God, which is impossible according to the ordinary laws of nature:

 (http://www.ldoceonline.com/dictionary/miracle)


こうして、もう一度「奇跡」という言葉について考えてみると、本当に「ルネの奇跡」は、「奇跡」なのですね!ふうう。。。今回の記事は、この自分の気持ちを書きたくて、このようなちょっとおかしな内容の記事になりました。読んでいただいてどうもありがとうございます。


それから、フェイスブックのほうでは、また新しく日本のルネ友さんができました!さらにルネのことを楽しくお話できる方が増えて、とても嬉しく思います。



最後は、うちの猫(しゃむねこ)のアタックの証拠写真をアップして終わりにいたしますルネのcdのことでkei さんとお話していたとき、なぜかものすごい勢いで机にジャンプしてラップトップの下に潜り込み、ラップトップをぐいぐいと頭でもちあげてアタックしていた猫。これは、きっと彼にもわかるぐらい、私がふつうよりも興奮していたということでしょうか。アタックのしすぎか、昨日の午後は、また獣医さんに連れて行く状況に!ふうう。。「ルネよりも、ボクの事もちゃんと面倒見てくれ!」ということなのかも。。。


ケベックでは、今日6月24日は、ケベックデー!祝日です。。といってもあちらでは、週末。。余分にお休みがもらえるといいのですけど。
  
Bonne Fete Quebec , Bonne St-Jean!




riko auckland/nekonomiminoura/しゃむねこ

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