25.3.12

モントリオール1985年の夏休みーその2(はじめに/ルネシマールショー)



モントリオールまでのこと

はじめに/回想


先週の記事で、モントリオールでの夏休みのことを書く予定と言っていましたが、今回は、モントリオールまでの道のりについて、思い出しながら書いてみたいと思います。

1985年の夏の思い出は私の人生の中の出来事の中でも、とても特別な時間だったのに、悲しいことに記憶がはっきりしていないことがたくさんあるように思います。こうして今、記事を書きながらも、「覚えてたはずなのに!」という言葉が頭の中を何度も駆け巡っていて、とても寂しい気持ちになります。ですから、この記事は、自分のためにも思い出を思い出すためにいい機会になると思います。

考えてみれば、1985年のモントリオールまでの「大冒険」があったことは、自分としては、すごく鮮明なのに、もう27年も前の事なのですから、
あいまいに覚えている事がたくさんあります。インターネットもない時代、自分がどこをどのように「冒険」していたのかさえよくわかっていなかったと思います。今インターネットを利用して、訪れた街の写真や情報などを集めて、あの夏のことを振り返るのは、楽しい作業になると思います。




スクラップブックとアルバム

日本の実家には、カナダでの一年間に作り続けたスクラップブックがおいてあります。どんなことも忘れないように、毎日日記といっしょに書き込んだり、写真をはったりしていました。厚く膨らんだスクラップブックは、3冊。その当時、私のいたブリテッシュコロンビア州の街のスーパーでは、ダブルプリントのサービスをしていたので、写真は、おしみなく糊などで貼りこみました。そして、この冒険旅行のために利用したのは、写真のアルバム2冊か3冊。
そのアルバムが手元にあったら、この記事ももっと書きやすかったのにと考えると残念!
今、私の手元にあるのは、いつだったか日本に帰ったときに、このアルバムを開いて、アルバムのページをいくつか写真に撮ってきたものがあるだけです。先週の記事に載せたルネのコンサートでの写真もそのページのひとつでした。


1984、85年のブリッテッシュコロンビア州でのルネ




1984年から85年のブリッテッシュコロンビア(以下BC)州で学校の先生や友人、ホストファミリーの間でルネシマールという名前は、 1977年から1979年にルネがCBCテレビジョン、バンクーバーで収録されカナダの英語圏でも放送されていた 「ルネシマールショー」(プロデユーサーAlan Thicke)を覚えているぐらいでした。そして84年に私がいた頃には、彼らにとってルネは、はるか昔に活躍していた遠いケベック出身の歌手というイメージのようで、カナダ=ルネという考えがあった私には大きなショックでした。もちろんルネが日本で人気があったという事実さえも知らないという人がほとんど。。。ルネが大好きな事、そしてなぜ日本人の私がケベックのルネという歌手を好きなのかを説明するのが大変!という状態。ですから、バンクーバーのレコードショップでもルネのレコードは、まったく見つからず、お店の人もルネのことをよくわからない人ばかりだったのです。。。

こんなわけで、ルネのことをふつうにルネー!と叫び、大好き!といっても自然な場所、そしてルネのレコードや雑誌を思う存分探せるのは、もうケベックしかない!ケベックに行かなくちゃ!という気持ちが強くなっていったのでした。同じカナダでもBC州をはじめ、他の英語圏の州とケベック州との間には、距離の隔たりだけでなく、文化や考え方も大きく違っている事にも改めて感じたのでした。

ルネは、そんな中でルネシマールショーという番組のために仕事をしていたのだと思うと、ルネの大変さを近くに感じました。それは、自分も日本からBC州へ、そしてルネの生まれ育ったケベックまでの長い道のりを旅し、モントリオールへケベックシテイで一ヶ月間をすごし、文化や言葉の違う環境で暮らすこと、仕事をすることがいかに精神的身体的に簡単ではない事がもっと分かったのでした。また、多くの国から来た人たちが、自分たちの持ってきた文化を守りつつカナダで暮らし、いろいろな文化で成り立つモザイク社会のカナダということもこの旅やBC州での一年間で学んだことでした。

カナダへ行ってルネの隣に住んで、ルネの親友になり、そこで生涯を終えるのだ!という心に決めていたのに、どういうわけか、現在は、ニュージーランドに住んでいます。長く住んでいても、自分の生まれ育った環境とは違う文化で暮らすということは、辛いと思う事も少なくはありません。でも、文化というのは、国や人種の違いだけではなくて、個人の考え方も好みもみんな含んでいるものなので、相手の人の考え方を尊重するということを忘れないように心がけています。こんなことは、年齢を重ねているから、今言える事だと思いますが、16、17才でBC州での収録をしていたルネの心の中はどうだったのでしょうか。




「ルネシマールショー」からの写真







ルネ(中央)とルネシマールショーのスタッフ


The Rene Simard Show について 
Only sixteen years old when he began his network television show, Rene' Simard had been a singing and dancing star throughout his adolescence. The show, produced in Vancouver by Alan Thicke, had high production values and featured Canadian and international guests, including Salome Bey, Jose Feliciano, Liona Boyd, Andy Williams, and Peter Ustinov in songs and sketches. In addition, the show featured sports champions, such as high jumper Greg Joy and skier Wayne Wong, not to mention what one can only imagine as a regrettable musical combination--Rogatien Vachon, Marcel Dionne, and Boom Boom Geoffrion, the Hockey Rockers. Often, Rene's youth was complemented by other teenage performers, such as frequent guest, twelve year old trumpet player Robert London.


The Rene Simard Showビデオ
(youtube Melinda Whitaker-Medley)



いつの間にか、ルネシマールショーについての記事になってしまいました!なお、ルネシマールショー、そしてこの頃のルネの様子を過去の記事の中で書いていますので、読んでみて下さいね。
   

それでは、もうすぐ冒険の旅のはじまりです。一人で冒険!と言っていましたが、実は途中まで学校のお友達ブレンダさんと一緒でした。バンクーバーを一人で出発、そして、途中のどこからだったでしょうか。。。ブレンダさんが電車に乗車、そしてバンフ、ストラットフォードまでいっしょに旅しました。予定通りに行動するタイプの私(そのときは!)と流れによってどんどん計画を変えてゆくブレンダさんと少し衝突、またはひっぱられてしまうこともありましたが、今思うとブレンダさんと一緒だったことで、訪れるとは思っていなかった私の知らないカナダにも出会う事ができました。

最後にブレンダさんと私がバンフの駅で大陸横断鉄道の電車を背景に誰かに撮ってもらった懐かしい写真をお見せしましょう。もちろん、恥ずかしいというかインターネットで公開するので、たとえ27年前の写真でも、ルネのお顔をお借りしてお見せする事にしました。どちらがブレンダさんで私なのかもちろん簡単にわかりますよね!

すごいショートパンツでした!
手に持っているのは、レイルパス。
これでどこでいつ降りても乗っても大丈夫という便利なパスでした。
多分有効期間は2、3ヶ月。


では、来週、この旅を続けます。
果たしてモントリオールに到着するのはいつのことに。。。



facebook(riko auckland)

ルネファンとしてのフェイスブックライフを楽しんでいます。特に、ルネの最新情報、ビデオ、写真などをはじめ、「ミドリ色の屋根は永遠に」のkeiさんもルネの懐かしくてかわいい写真などを公開しています。ルネの今(そして1974、5年当時のことも)を知ることができるのでルネが行方不明状態だった70年後半のことを考えるとまるで夢のようです。みなさまとも早くフェイスブックでお会いできるのを楽しみにしています。

私の住むオークランドは、このところずっと雨が多くて、オークランドよりずっと北の方では多くの牧場などが水浸しになって大変でした。昨日からお天気がよくなって、今日はとっても気持ちのよい一日となりました。みなさまも、良い日曜日が過ごせましたように。日本では、これから桜の花が楽しみな春ですね。でも、南半球にあるニュージーランドは、これから冬に向かいます。オークランドの冬は、雨が多いだけで雪がふることはほとんどありませんが。

午前中、散歩をして途中でflat whiteと呼ばれるコーヒーを飲んで一休みをした時の一枚。 フェイスブックでお友達になったコーヒー好きのモントリオールのシルビーさんにニュージーランドで一番よく飲まれるコーヒーは、flat whiteというコーヒーだと教えてあげたのを 考えながら飲みました。flat whiteというのは、ミルクを泡立ててコーヒーの上に厚く乗せてあるものです。日本やアメリカやカナダでよく飲まれているアメリカンコーヒー(レギュラー)というのは、不思議な事にまったくないのです。家庭での人はいますが、街にでるとまったくないので、アメリカからの観光客が、えー!ないの??と言っている風景によく出会うのです。white というのは、ミルクのことです。ミルク入りのコーヒーのことをwhiteといってブラックコーヒーと区別します。日本やアメリカやカナダのように、コーヒーにクリームを入れることは、まったくないのです。そして、オークランドは、'city of sail'と呼ばれるぐらいセーリングが盛んな街です。そういえば、バンクーバーにもヨットがたくさんありました。夏でも冷んやりという感じのバンクーバーの海に浮かぶヨットというのをのぞけば、少し似ているかもしれません。


今日のオークランド
フラットホワイト(flat white)


nekonomiminoura /riko auckland

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